裁判傍聴から人生を学ぶココロノトモのブログ

傍聴した裁判から学んだ事、考えた事をまとめています

「葬式代のために」と高い保険を払ってしまうのはなぜか

先日、友人の知人がまだ若い妻と幼い子どもを残して亡くなったという話を聞いて、保険の話になった。

一家を養うのが夫一人の場合は当然、夫になにかあった場合の保険をかけるのは当然だ。

ただ、独身や共働き子供なしや子供も巣立っているとなれば、本来死亡保険は不要なはず。なのに、多くの人は今の生活を圧迫してまでも保険代を払っている。中にはクレジットカードのリボ払いにして利息を払ってまでも保険をかけている人もいる。

「でも、葬式代くらいは出るようにしておかないと」などと特に自分の生活、人生設計を個別に見直すわけでもなく、人生の3大出費とも言える保険を払ってしまっているのはなぜか。

保険会社の売り文句が単に刷り込まれているだけだ。「葬式代くらいは」というフレーズは、人に迷惑をかけたくないという人間の心理を利用した売り文句なのに。

なにかあった場合にはお金がもらえるという安心は、今現在の不安の軽減にはなるが、保険の掛け金をどう支払うかを熟考せずに決めてしまうのは、大切な自分のお金を保険会社の利益に差し出してしまう行為となる。

「葬式代くらいは出るように保険に入らないと」と、どこかで刷り込まれたフレーズで思考停止してしまうのではなく、自分の人生と向き合い、優先順位を立てて保険の利用を決定しなければならない。