SNSで簡単に人がつながることが出来るようになったことは、SNSが無かった時代には出会えなかった人達との出会いを生み出し、人々の生活を豊かにしてくれた。
一方、出会いのコストが下がることの弊害もかなり大きい。
傍聴している裁判で、男女間のトラブルのそもそもの出会いはほぼ出会い系やSNSなどだ。私の体感80％程度である。
例えば先日傍聴した以下の事件もネットゲームで出会った男女間のトラブルだった。
cocoronotomo.hatenablog.com
私が不憫だと思うのが、事件の根源となる相手に出会ってしまったため、人生が大きく狂ってしまった人についてだ。
SNSがなければ、平和な人生を送っていたであろう犯罪傾向がない人物が、SNSによって大きく問題人物に巻き込まれて自身が犯罪者になってしまう。
誰でも持っている日常の退屈や不安を操り、自分に関心を引き寄せて周りの人を巻き込む、そういうことに長けている問題人物がSNSに多くひそんでおり、ごく普通の生活をしている人が気づいたら巻き込まれていることがある。
その問題人物は、意図的かどうかは別にしてもターゲットを嗅ぎ分ける能力が高い。また非常に魅力的に振る舞うことも出来る。
人は自分の状態が悪いとこういった問題人物に巻き込まれやすくなるもの。
SNSで誰かと密につながることがある場合、自分の状態を見つめ直し、その人に巻き込まれている感覚や違和感がないか一度冷静になる必要がある。
