氷河期世代の就職支援策「事業全体の抜本的改善が必要」(テレビ朝日系(ANN)) - Yahoo!ニュース
政府の政策を外部の有識者が検証する「行政事業レビュー」が行われ、就職氷河期世代への支援策などについて「事業全体の抜本的改善」が求められました。 政府は30代半ばから50代前半の就職氷河期世代について正社員への雇用を「3年間で30万人増やす」として、自治体への交付金に毎年30億円の予算を計上しましたが、実際に使われたのは6億6000万円などにとどまりました。
就職氷河期世代の支援が行われるようだが、その指標は正社員への雇用人数としている。
正社員への雇用を指標にすることが時代に合っていないのは明白だが、この施策の指標も含め「正社員が絶対」という世間の「一般常識」がどれだけ人々を苦しめているのだろうかと思う。
苦しめられているのは、非正規社員だけではない。現在正社員として働いている人々も、心身の健康を損なっていても正社員の椅子を一旦降りることの恐怖が大きすぎて身動きがとれず苦しんでいる人は多い。
この正社員神話の呪いを強くかけているのは、実際には親であることが多い。何かと干渉が多い親には特に注意が必要だ。
以前傍聴した裁判で、非正規の就職を断固として認めない親を持つ娘が、親から逃れるために非正規での就職を正社員と装うことから起きた事件があった。
娘は、正社員で雇用されたと装っているため、家へ入れるための月々の親への支払いが非正規の給料では厳しい金額設定になっていた。あるタイミングで親への月々の支払いが難しくなり、親に非正規がバレることの恐怖で追い詰められた娘は、何とかお金を工面する方法としてコンビニ強盗を実行してしまう・・・。
こんな事件だった。
▼過去に簡単にまとめた記事はこちら
正社員は非正規社員よりも一般的に給料も待遇もよいのは確かで正社員がすべてを解決してくれるわけではない。
強くひきつけられる正社員に自分は何を求めているのか、その求めているものは本当に自分が欲しいものなのかを自分に問いかけて欲しい。