裁判傍聴から人生を学ぶココロノトモのブログ

傍聴した裁判から学んだ事、考えた事をまとめています

2021-01-01から1年間の記事一覧

太客の誘いを断りきれなかったキャバ嬢(量刑記録)

【罪名】麻薬及び向精神薬取締法違反 【求刑】求刑 懲役1年 【判決】懲役1年 執行猶予3年 キャバ嬢だった被告は、太客の誘いを断りきれずホテルで一緒にMDMAを摂取。 ホテルで何をしていたかなどについては追及は全くなかった。 現在は実家に帰っており、悪…

持続化給付金の不正受給とクレーマーについて考える

持続化給付金の裁判を傍聴した。 持続化給付金はコロナで影響を大きく受けた事業者が申請して事業に使えるお金を給付してもらえるもの。 jizokuka-kyufu.go.jp 困っている事業者への給付金のため、審査は簡素化されていて、上記ホームページを見ると受付の電…

社会をまわすために誰かに責任を押し付ける

何か事件が起こったら、誰かのせいにして罰を与えて「この人のせいなんだ、だからこういう罰を与えたよ」とやらなければ社会がまわっていかない。 起こった事件を最終的に実行したのは、その被告人かもしれない。 けれど、その被告のまわりで起きている現象…

真実は誰かが教えてくれるわけではない

裁判ですべて真実が分かると思っている人は多い。 被害者関係者ならなおさら。 でも裁判は起訴状に対する証明をしていく作業だから、事件として起こっている事象の 真実が分かる場所ではない。 そこに発生している事象があり、もっと他に原因があったとして…

私は「人間」が知りたい

私は「人間」が知りたいんだと思う。 当たり前だけど、人間はそれぞれ違う。 様々な犯罪があるけれど、きっと一般市民は「犯罪する人は自分とは別の世界にいる特別な人」というイメージで起きている犯罪と自分とのつながりを感じていないと思う。 でも、犯罪…

同僚に自宅の鍵を盗まれ侵入される犯罪

元同僚だった被告に自宅の鍵を盗まれた事件について傍聴したのだけれど、同僚に鍵を盗まれる犯罪は以前にも傍聴したことがある。 記憶では前回傍聴したのは、会社で被害者の持ち物である自宅の鍵を一時的に盗み合鍵を作り自宅に侵入した事件だったが、今日傍…

なぜ裁判傍聴をしているのか

基本、実際に裁判所に行かないと当日どんな裁判が行われているか分からないし、傍聴しても、それは基本的には何日もに分かれる裁判の一部でしかないので、結局よく分からないことも多い。 裁判は手続きなので、そこでは手続きが粛々と行われているだけとも言…

毒母に支払うお金を用意出来ず、コンビニ強盗

【罪名】強盗致傷、銃砲剣類所持等取締法違反 【判決】懲役3年 執行猶予5年 未決勾留60日算入 保護観察 包丁1本没収 弁護士費用被告人負担 幼少期より母親に金銭管理、学校、就職などに過度に介入されていた被告。 正規職員でしか就職を認めない母親に非正規…