2009年に発生した鳥取県連続不審死事件で、強盗殺人などの罪で死刑が確定し、広島拘置所に収容中だった上田美由紀死刑囚(49)が食事中に食べ物を喉に詰まらせ死亡していたことが分かりました。
事件からずいぶん時間が経過したのですっかり記憶が薄くなっていたが、この機会に彼女についてまた想いをはせてみた。
彼女は、客観的に見ていわゆる容姿端麗でもないしスタイルもよくないし、事件当時も若いと言われる年齢でもなかった。
そんなことはお構いなしに相手が既婚者だろうと関係なく、彼女の虜になった男性は多数。そのギャップが人々の興味をかきたてた事件でもあった。
男たちはなぜ彼女に多くを与えたのだろう。彼女は、与えられる前にその男たちに与えているからだと思う。男たちが欲しくて欲しくてしょうがないものの本質を見極めて、相手が自分にそれらを与える理由を目の前に置く。
彼女は自分の欲望をはっきり自覚していること、男性が本当に欲しいものを見極めること、男性がお金を出す状況を目の前に作ること、それらの能力に長けている。
死人も出ている最悪の事件ではあるが、人の力を借りて生きていかなければならないのが人間であり、頼ったり頼られたりの範囲内の話であれば、相手が何を求めているのかを見極め、うまく人に頼ることの重要性は、この事件を通して学んでもよいだろう。