海外旅行に行った時、なんとか現地の裁判傍聴が出来ないかと現地の人に聞いてみたりしているのだけれど、当たり前だけど普通裁判傍聴のことについて知らない、となり海外の裁判傍聴はなかなか実現しなかった。
そんな中、今回のヨーロッパ旅行で初海外裁判傍聴をすることができた!
スペインのバルセロナは傍聴は出来なかったものの、裁判所の前にいる支援者に話を聞くことができ、ベルギーブリュッセルの裁判所では、法廷の中に入って実際の裁判を傍聴することができ、長年の念願がかなった。
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ベルギーブリュッセルの裁判所はトラムの停留所を降りてすぐだった。外側は足場が組んであり一部外壁工事中だったが、芸術作品と言える立派な建物。裁判所に特に興味が無い人でも建物だけでも見学してみる価値がある。
とにかく建物が大きい、写真で人が写っているがこの大きさ、分かるだろうか。圧巻。
まだ、この段階では本当に傍聴できるのか分からない。入口に荷物検査する場所があったので、中に入れますかと聞いたら入れるようだったので荷物検査を受け建物に入ることが出来た。
ホールがすごい、海外の裁判所に入ることができた興奮とこの建物自体のすばらしさ両方に感激した。
建物内には法廷がいくつもあり、入口には何曜日はどの裁判官が担当するかなどのスケジュールらしき表が掲示してあるのを見たり、廊下には法衣を着た人が歩いているのを見かけると「海外の裁判所に来た!」とそれだけでも感激していた。
ただ、実際に開廷している場面には遭遇できなかったのであきらめきれず、勇気を出して法衣を着ている優しそうな男性に聞いてみると、夏の期間は休暇時期なので裁判数は少ないとのこと。
結局この日は裁判傍聴することが出来なかったのだが、あきらめきれず別日に再訪問。
午前中から行ってみたらもしかしたら傍聴できるかもしれないという予測が当たり、念願の海外初裁判傍聴がかなった!
まず、日本との違いは、弁護士も裁判官も同じ法服を着ているということ。法も元では平等ということらしい。あと法服に黒いマフラーみたいなもの(日本で言うと女性が着るコスプレのサンタさんのマフラーの黒いバージョンみたいなイメージ💦)をつけている。
そして検察官と思われる人物はいなかった。裁判官と弁護士が直接話すスタイル。でも英語でもなく全く何を話しているかは分からず。
3件傍聴したけれど、そのうち2件は通訳人付き。
被告が付けられている手錠は手ぐつわみたいな形で、日本の手錠みたいに右手と左手の間がチェーンになっていないので、さらに自由がきかなくなっているのが結構衝撃だった。そのかわり被告が移動する際に日本では付ける腰縄はなし。
裁判の内容が分からなくても、海外で裁判傍聴出来たこと、雰囲気だけでも分かったこと、予想以上にベルギーの裁判所の建物自体が美しくて圧倒されたこと、とにかく一生の思い出になった。