裁判傍聴から人生を学ぶココロノトモのブログ

傍聴した裁判から学んだ事、考えた事をまとめています

性犯罪被害者の年齢

性犯罪事件の被害者について、被害者特定事項の秘匿といって被害者の氏名等特定出来てしまう事項については公開しない措置が通常とられる。

 

そんな中、なぜか被害者の年齢はだいたい分かることが多い。多くは10代、20代の被害者だが、過去に50代、60代の女性性犯罪被害者の裁判を傍聴したことがある。

年齢関係なく、どの被害者も心身共に相当な負担を強いられることとは思うが、5-60代の女性が「強姦された」など被害を届けに行き、事情聴取から様々な対応を受けなければないことを考えると、若い被害者とは別に更なる屈辱を味わっているのではないかと想像できる。

 

取り調べの中で具体的な言葉をかけらることはまずないにしても「え?その年齢で?」という冷ややかな対応や雰囲気を感じたのではないか。

 

実際傍聴マニアは高齢男性が多いのだが、性犯罪事件は見逃せないようだ。

傍聴人同士の会話で「被害者の年齢も開廷表に書いておいてほしい」と冗談を言い合ったりわいせつ事件の被害者女性の年齢が高いことについて「この年齢でわいせつ事件の被害者になったことは誇りに思っていい」など猥談をしているのを聞き、とても嫌な気分になった。

 

被害者は事件の時も、その後の取り調べや裁判で複数回事件に合うようなものだと言うけれど、年齢が高い性犯罪被害者の苦悩について少し思いをはせてみた。