被告は老人ホームの介護職員。
施設入居者の就寝中、部屋の見回り中の被告が部屋の引き出しに閉まってあった財布内のクレジットカードを盗み、なりすまして約1ヶ月間スーパーやコンビニなどで買い物を続けた。
一か月後に届いたカードの明細を被害者の娘が確認したことで事件が発覚。
被告はその介護施設に約6年間勤務していたが、日頃からパチンコやスロットが止められずギャンブル依存症で、自分のクレジットカードも停止されている状況だった。
なりすましてスーパーやコンビニで20回以上使用、使った金額の合計は約11万円。
被害弁償は母親が肩代わり。今回の事件で勤務先は懲戒解雇されている。
どうやってお金を親に返していくのかという問いに対しては「次の就職先はもう決まっている」との回答。
今回保釈されたのは三日前なのに、どのように次の就職先が見つかったのか…
なんと次の雇用主は、2回しか会っていない留置所で知り合った人物。
本当に就職話は成立しているのか心配していたが、弁護士から法廷にも本日その男性に来てもらう予定だったが急用ができくることができないとできなかった旨説明される。
留置所で会った何者かよくわからない人との約束はどこまで信用できる話なんだなんだろう。そんな口だけの話、履行される可能性は限りなく低いと思った。
仕事が決まっていないより決まっている方が裁判官への印象としてはよくなる。
就職が何も決まっていないよりは、ましかもしれないけれど常識から考えると実現可能性がどれぐらいある話なんだと疑問を持ってしまう。
被告人は前科なし。求刑は2年、弁護士は執行猶予を要望。