裁判傍聴から人生を学ぶココロノトモのブログ

傍聴した裁判から学んだ事、考えた事をまとめています

苦肉の一夫多妻制を実現した男

中川俊直議員のハワイ重婚写真騒動の時、こんな短絡的な人がいるのかと呆れ驚いたが、ハワイで挙式どころでないトンデモ重婚騒動が法廷で繰り広げられた。

今回傍聴したのは、だまされて離婚届けを書かされた妻側からの訴訟。

夫は、不倫した女と子供まで作り、さらに不倫相手と結婚するために、妻に「自分はヤミ金に借金があって結婚してると危険が及ぶ。形式上なので離婚届書いて。落ち着いたら籍戻すから」と突然言われた妻は、役所に提出する前に知らせる事を前提に形式上ならと離婚届けに署名。

妻が離婚届をすぐ応じるよう、妻の勤務先にも事前に自作自演のヤミ金からの脅し電話をかけ妻を怖がらせている。


離婚届はすぐに提出されないと認識していた妻は知らない間に自分が離婚していることになり、半年後に勤務先から自分が離婚していることを知らされた。

夫は妻を騙して書かせた離婚届を翌日提出し、その翌日不倫相手との婚姻届と出生届を提出。

不倫相手の子供が産まれて約1ヶ月間
無戸籍状態で、ようやくお尻に火がついての行動、というわけだ。

夫は不倫中~不倫相手の子供が産まれるまで何年もあったのに、妻にも不倫相手にも良い顔をし、ずるずると問題解決を先伸ばしにしていた。

しかも、不倫相手はメンヘラで結婚は長く続かないはずだから、不倫相手と離婚し、また元の妻と結婚しようと思っていたと夫は証言した。


世の中に不倫する人は数多くいるが、どこかの時点で、何とか解決せざるをえなくなるはずだ。

ただ不倫相手の子供が産まれてなお、どちらも解決せず、ここまで流されるままな人がいることに驚いた。


男にとって不倫で一番都合の良い状態なのは「どちらも選ばない」こと。

ここまで問題を先送りし、「どちらも選ばないことに執着する人」にしたら婚姻届なんてただの紙。

未婚率が上がっている昨今、婚姻届の重さに身動きがとれなくなっている若者も多いだろう。こんな男から何か学ぶとしたら、結婚を重く考えすぎない心、まさに「結婚は紙切れ一枚」