裁判傍聴から人生を学ぶココロノトモのブログ

傍聴した裁判から学んだ事、考えた事をまとめています

安田純平さんのトークライブを視聴して真実について考えた

数年前に初めてトークライブに行って、その怪しさやクローズドな感じが気に入っている。

東京と大阪にはロフトワンというトークライブハウスがあるが、まだ名古屋にはなく気軽に行けないので残念に思っていたところ、コロナでライブハウスはリアルのイベントが開催出来ないからだろう、トークライブがネット配信されるようになり、今回始めてトークライブを視聴してみた。

 

ツイートで流れてたまたまトークライブがあることを知ったのだが、今回自分にとって初のオンライントークライブ参加は、過去にシリアで拘束されたジャーナリストの安田純平氏のイベント。

 

安田さんと言えばシリアで拘束された時の話になるのは当然だが、私はそれよりもバッシングを受けた側から見た誹謗中傷についての解説に興味を持った。

 

安田さんが解放された時、人の税金を使ってなどバッシングがひどかった。メディアが情報の裏取りをせず「事情に詳しい人」から聞いた話を流し、いくら安田さんが反論し、開放当時の安田さんの行動についてなどは、安田さんが自分のことなので事実を話しても訂正もされず今でも事実と違う情報が記事として残ってしまっている。メディア側も訂正するということは誤りを認めることになるのでやらない、という構造。

いくら事実を出していっても記事を読む側が理解するつもりもなく、もはやみんな幻想に沿って話をしているだけというようなことをおっしゃっていた。

 

裁判傍聴していてもよく思うのだけど「ほんとうの事実・真実」ってどうやって証明できるのだろう?

事実・真実は本人だけでは証明できず、客観的に第三者に認めてもらえないと事実・真実であっても認められない。

 

しかしその「第三者」も人間なので損得勘定、利害関係があったりと、真実というのはそうそう簡単に証明できるもの、証明してもらえるものではない、ということを改めて感じた。

 

そして世には、その正しくない「事実・真実」がネット上に永遠に残ってしまう。

 

私達は、正しくない事実や真実を元に生きている。そのことはあまり自覚していないけれど。