https://twitter.com/takuya_hyon/status/1107859822769143808?s=19
電車内で4歳くらいの女の子が突然
— カマたく@CRAZE (@takuya_hyon) 2019年3月19日
「バーニラッバニラバーニラ求人🎶バーニラッバニラ高収入🎶」
って急に歌いはじめて
母親は慌てて子供の口を手で抑え
父親は遠くを見ている
対面に座るお兄さんはネックウォーマーで口元を隠しながらも肩が震度3くらいで震えてる
それを必死に文字にするわたし
先日、こんなツイートが流れてきて、あー子供は無邪気…なんかほっこりしてしまったのだけど、せっかくなのでアドトラック(宣伝カー、宣伝トラック)について考えてみる。
アドトラックとはトラックの荷台の部分に、派手な広告や映像を流したりしたりして、大音量を流しながら繁華街を走行して、人からの注目を集める宣伝ツールだ。
私が実際に見たことがあるのは、水商売系か他にはプロレスの宣伝だった記憶がある。
東京・大阪・名古屋の中心部ではよく見られるが、比較的新しい宣伝手法なので、その他の地域ではまだあまり見られないかもしれない。田舎でトラックを走らせても宣伝効果は薄いだろうし。
見たことがある人は分かると思うが、繁華街で信号待ちをしている時、歩いている時にアドトラックに遭遇すると嫌でも注目してしまうので、これを考えた人は純粋にすごいと思う。
宣伝されている内容は、水商売系が多く、社会的にクリーンではない業界がこのトラックを使っているようだ。クリーンとは言えない業界は新しい手法に常に敏感だ。
最初のツイートに出てくる女の子が口ずさんだ「バーニラ、バニラ、バーニラ、高収入!」というのは、バニラという風俗系の求人サイトの宣伝のテーマソングで、一度聞いたらしばらく耳に残ってしまうほど中毒性がある。目の前を派手なイラストと大音量で、「バーニラ、バニラ、バーニラ、高収入!」と連呼しながら通過するともうしばらくは脳内リフレインになってしまう。
このビジネスは隙間産業で、実際にはクリーンとは言えない業界の宣伝をすることになっているし、宣伝方法についても、景観問題、騒音問題、あと大音量を流して運転している関係で運転手の耳を守るためだろう、運転手はヘッドホンをしているそうで、その運転方法も違反にあたるとかで、アドトラックをとりまく法令が少しずつ規制されてきている。
それでも今はまだ東京都の規制だけで、車のナンバーが東京都以外だったら規制の対象外になるなど、法の抜け穴だらけで問題の根本解決にはなっていない。
人間の欲望が色々な形で生まれ、ビジネスになり、それが悪影響を及ぼすと、規制が入り、またその規制をかいくぐって少しずつ変わっていく。そんなことが世の中でたくさん起きている。
グレーな商売はいつも法律とのいたちごっこなのでそういう視点で、人々の営みを眺めてみるのは、とても興味深い。