裁判傍聴から人生を学ぶココロノトモのブログ

傍聴した裁判から学んだ事、考えた事をまとめています

名古屋刑務所のイベント、みよし矯正展のレポート②

名古屋刑務所のイベント、みよし矯正展のレポート①

の続き。

 

屋台では普通のお祭りと同じように焼きそば、イカ焼き、そしてココイチなんかもあったが、せっかくなので昼食は500円で受刑者食事体験をしてみた。

 

メニューは名古屋らしくみそがついたカツがメイン、825Kcal

 

写真左上のほうれんそうのお浸しみたいなのは解凍しきれておらずシャリシャリで水っぽかったが、それ以外については味噌汁も具がたっぷりで、十分満足できる食事だった。刑務所の食事は味が薄いとかくさい飯とか言われるけれど、むしろ裁判所のランチよりおいしいと思ってしまった(名古屋裁判所の食堂関係者、ごめんなさい・・・)

 

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昼食後は、刑務所内施設見学。

刑務所内は写真NGの為、頭に記憶させておくのみになってしまうが、作業場、風呂場、講堂が見学出来た。

塀には有刺鉄線が続いているので、「あぁ、ここは刑務所なんだ」と思わせる。ただ、作業場は昭和の工場という感じでかなり古いが今でも古い町工場はこんな感じのところもあると思う。

 

見学した風呂場は50人収容。(洗い場に1-50番まで番号が振ってあった。そして隣との幅がものすごく狭い)

 

刑務官から直接色々な話が聞けた。

風呂は15分間、かけ湯の杯数も決まっている(10杯迄だったかな)、風呂場に大きなタイマーが表示があり各自が15分以内で時間配分すること、そして驚いたのが、湯船につかる時は全員前を向かなければならないという事。湯船の中でのトラブル防止の為だそう。

 

50人が(私語禁止なので)無言で同じ方向を向いて風呂に入る絵は娑婆ではありえない・・・。

 

刑務所内では頻繁にトラブルがおこるようで、他の建物にいる刑務官が応援に駆けつけるために敷地内の緊急車両として赤い自転車というのがあるそうだ。

 

刑務官も受刑者の前ではなかなか笑顔で会話するというわけにもいかないだろうから、矯正展での市民とのちょっとした会話は大切にしているのかも知れない。

 

刑務官の話を直接聞けたのは貴重だった。対応いただいた刑務官、ありがとうございました。