裁判傍聴から人生を学ぶココロノトモのブログ

傍聴した裁判から学んだ事、考えた事をまとめています

20代男女ふたりが下着を盗んだ事件で検察官の被害水増し疑惑?

この事件について傍聴した。

 

asahi.5ch.net

「パンティーを盗んだのは間違いない」20代男女が下着盗んだ疑いで逮捕CBCテレビ2021/04/23 22:31
名古屋市守山区で女性の下着を盗んだとして、20代の男女2人が逮捕されました。2人の自宅などから押収された女性用の下着、その数およそ170枚。警察によりますと逮捕された名古屋市守山区の会社員森洸希容疑者(25)と、無職のだいぞう玖璃須(くりす)容疑者(23)は、去年11月、守山区内の住宅に侵入し、女性用の下着34枚を盗んだ窃盗などの疑いがもたれています。

 

詳細はセンシティブなこともあるのでこちらに書いたが、今回気になったのはこの事件の被害について検察官の被害水増しした疑惑である。

note.com

 

冒頭のニュース記事は、下着どろぼうのような比較的ライトなニュアンスだが、主犯者は複数の事件を起こしており、その中の一つは女性の帰宅時を狙っての強制性交も行っている重い事件だ。

 

強制性交自体、被告も認めており、帰宅を待ち構えて行った卑劣な犯行で、被害者女性の心痛はいかばかりかと思う。ただ、かなり気になる弁護側からの指摘があり、これが本当なら検察官は被害者をある意味都合よく利用しているのでは?とも思った箇所があった。

 

検察側は被告が強制性交時に被害者の目隠しとして使ったタオルによって結膜炎になったと主張している。被害女性が事件の3日後に結膜炎で眼科にかかったのだが、結膜炎は一般的な病気で誰でもかかることはあるのでここまでは何もおかしくない。

 

ただ、診察時にはタオルについては言及しておらず、診断書発行依頼も診察の1ケ月半後だった。

私には、検察官が事件の被害としてこの結膜炎も利用するために、後から被害者に診断書の発行を依頼したとしか思えなかった。

 

目隠しタオルが不潔で結膜炎になった可能性はゼロとは言い切れないが、かなり無理があるストーリーではないか。

 

この被告は複数の事件を起こしていることもあるが、求刑15年と重く検察官の想いが強い気がするが、因果関係がはっきりしない証拠として診断書発行を後から依頼するのは被害の水増しなのでは?と思った。