裁判傍聴から人生を学ぶココロノトモのブログ

傍聴した裁判から学んだ事、考えた事をまとめています

リベンジポルノといってもイメージと違った

リベンジポルノといったら、振られた腹いせで付き合っていた当時に撮影した裸の写真などをばらまくといったイメージがあったのだが、先日傍聴した裁判は、単にお金に困っていて、過去性行為をした女性の画像をTwitter上にあげてお金を作ろうとしたという単純な経緯だった。

しかも被告(男性)の顔はスタンプで隠し、被害女性の顔は分かる状態での動画。Twitterのスタンプは間抜けな感じなので、被害女性の怒りは倍増しただろう。

 

ちなみに法律は「私事性的画像記録の提供等による被害の防止に関する法律」が適用される。罰則としては、一年以下の懲役又は三十万円以下の罰金。しかも冒頭陳述から、Twitterにあげられている動画を見つけたのは元彼女本人だった。どのような経緯で見つけたのかも気になるけれど公判で分かることはないだろう。

 

にしても、自分の性行為の動画がTwitterにアップされているのを見つけた元彼女さんには同情する。しかもこの法律の罰則、軽いと思う。動画販売でいくら稼いだか分からないけれど、設けた金額と罰則のバランスが悪いから抑止力としては弱いし、拡散されてしまった画像は完全に回収不可能だから被害の大きさが無尽蔵。

 

お金がらみの事件を見るたびに、お金がない状態は、犯罪の誘惑が思っている以上に大きいんだと痛感する。