裁判傍聴から人生を学ぶココロノトモのブログ

傍聴した裁判から学んだ事、考えた事をまとめています

宮迫さん、田村亮さんの会見、最初のウソが出た原因はオレオレ詐欺に加担する下っ端と同じ

雨上がり決死隊の宮迫さん・ロンドンブーツ田村亮さんの会見を見て、これは世間の空気が変わるきっかけになると感じた。

涙の会見の中に登場する人物は、芸人の先輩・後輩、吉本関係の人・・・。視聴者からはなじみがあり、想像がしやすい人物だ。
だからこそ、ある程度正直に言っているようにはとらえる人も多いだろうし、同情した人も多いだろう。

さらに社長からのパワハラエピソードが、視聴者の自身の体験に過去の体験と結びついたりして、視聴者の頭のなかは
何らかの感情がうずまく。怒りの矛先が吉本へ行くひとも多いだろう。

私も外見を見てパワハラのくだりは怒りの感情が湧いたし、才能がある芸人が一瞬でいなくなってしまうのは
全体から見てもすごくもったいないことだと思った。

でも、会見を見た感想だけで終わるのは思考停止になってしまうので、もう少し考えようと思う。

会見を見ていて、オレオレ詐欺で下っ端の人が捕まった時に、裁判で涙ながらに家族・友人への感謝・反省を
述べている被告人を傍聴している時の感覚と似ていることに気付いた。

それら被告人は「家族・友人など周りの人に迷惑をかけたことや、周りの人のありがたさを
感じたこと」でしか事件を見れていないなと感じることが多い。

それはオレオレ詐欺など特殊詐欺は、つかまるのは下っ端ばかりで、そもそも主犯格はつかまらないことも多く
人も死んでいないし、血も流れていないし、被害者も前面に出てこないので、犯行の一端をになっていても、
リアリティを感じにくいのだ。

むしろ、オレオレ詐欺の稼働時間は銀行が営業している月~金曜の昼間が勝負で土日祝は完全休み、
電話をかけるところから始まるので、普通の仕事をやっているような錯覚に陥ってしまう。

今回の闇営業問題も、事件と直接つながるイメージを持ちにくいからこそ、おおごとになることを
分からず、今回のきもになっている「最初についたウソ」が発生してしまったのだと思う。