先日、性犯罪被告が知的障害者について、以下のツイートをした。
知的障害者への性教育ってどうなっているのだろう。
— ココロノトモ/裁判傍聴で人生を学ぶ (@cocorono_tomo) March 5, 2019
知的障害者の性犯罪を傍聴したのだけれど、彼は30歳を越えて自慰行為自体の存在も知らず、友人から借りたレイプもののDVDで性行為=レイプと理解していた。
そうであれば、学校できちんとした性教育があればこの事件は起こらなかったと思った。
日ごろから性犯罪全体については、いくら時代がかわったとしても、形や趣向がかわるだけで減少しないだろうし、さらに狙われるターゲットがより弱い立場の低年齢層になってきていると感じていた。
学校教育でなんとかなる問題でもなさそうだし何度も性犯罪を繰り返す被告に対しても、司法自体も根本的な解決に目をむけていないし、この対策については他の犯罪より難易度が高いのではないかと思う。
そう思っていたが、今回の知的障害がある被告の場合、学校で性行為についての正しい教育があればこの事件は起こらなかったと思えた。
実際、知的障害者の学校教育はどうなっているのか考えるきっかけをもらえたので、この機会に少し調べたところ、新潟県教育委員会の「性教育の手引き」という資料を読んでみた。
<特別支援学校男子用個別指導用資料 性教育の手引き(新潟県教育委員会)>
https://www.nipec.nein.ed.jp/sc/kenkou/seikyouiku/2007seikyouikunotebiki.pdf
特別支援学校男子用個別指導用資料として、性に対する行動で、人がいるところで自慰行為をしてしまうという項目のところに「マナーの約束、後始末の方法、冷静な対応」という内容があった。体の仕組みなどについての教育はあるけれど、性的な行動自体への正しい教育の機会というのがないと思われる。そりゃそうだと思うけれど、これについては、現状は父親が子に向き合って教育するというということになるのだろう。
性問題行動のある知的障害者のための本も出版されているようだったのでここに載せておく。
性問題行動のある知的障害者のための16ステップ 「フットプリント」心理教育ワークブック [ クリシャン・ハンセン ] 価格:2,808円 |