裁判傍聴から人生を学ぶココロノトモのブログ

傍聴した裁判から学んだ事、考えた事をまとめています

なぜそんな事件を気軽に手伝ってしまうのか?

 
事件は単独の場合と、複数人で行う場合がある。
複数人で行う場合でも、それぞれの関係性が独立している場合もあるが、主犯格がいて他の共犯者を意のままに操るという場合もある。
 
多くの事件で主犯格になる被告人は特に、共犯者として片棒を担がせたり、被害を被らせるターゲットを選別する能力が異常に高いと感じるが、確実にその対象を選んでいるということに気付いた。その主犯格は、目の前にいる人誰でもよいから共犯者にしたり、ターゲットにしているわけではない。
 
その主犯格は粘着質で、口がうまくて暴力的で、一見人当たりがよかったりもする。評判としては面倒見が良かったりもする。
 
この面倒見がよいというのも少し曲者で、主犯格のよくあるパターンが、子供の頃から家庭に居場所がない少年達の居場所を作るのがうまい。そうなれば、なつく少年達が、恩を感じている主犯格に何か手伝うように言われたら、あまり疑問すら持たず、単に彼を喜ばせたいと思う感覚で凶悪な事件の片棒をかついでしまう・・・。
 
この構図は時々あるので、子供に家庭の居場所がないと感じさせることは他人を利用しようとする人に狙われる可能性が高くなるし「居場所」というのは人間にとって本当に大切なものなのだと、こういった事件を通し、考え直すきっかけとなる。