裁判傍聴から人生を学ぶココロノトモのブログ

傍聴した裁判から学んだ事、考えた事をまとめています

裁判でカギ屋について学んだ

事件に関連する空室になっているマンション一室で、中に誰もいないのに、なぜかドアU字ロックがかかっていたという奇妙な事件があった。

 

結局なぞは解けないままだが、U字ロックを外から開けることになった為、カギの専門家としてカギ屋さんの証言を聞くことができた。

 

開錠しやすい鍵は、「ディスクシリンダー」「シンシリンダー」

開錠しにくい鍵は「ディンプルシリンダー」

 

ディスクシリンダーは、簡単に開錠しやすくセキュリティ上、もう販売終了しているそう。

 

開錠する為の道具は「ピック」と呼ばれる針金。自前で作るカギ師もいるし、工具専門店で購入するカギ師もいる。

 

一番驚いたのは、ピッキングは練習を一日程度すれば開けられると証言したこと。

一日練習すれば開けられるカギが普段皆が利用しているカギであれば、カギがもっと進化していなければおかしいし、そのカギに全信頼を置きすぎていることをもっと自覚しなければならない。

 

そしてU字ロックやドアチェーンも外から糸のようなものを使って開けられるらしい。風通しをよくする為にU字ロックやチェーンをして玄関を少し開けているお宅もあるが、これも簡単に外から開けられる可能性があることを知っておかなければならない。

 

そして一番怖くなったのが、全国に相当数のカギ師がいると思うが、その中で倫理観が低い人が絶対にいないとは言い切れない。裁判傍聴の弊害だが、カギ屋の倫理観はどう判断すればよいのかと、考えなくてもよいことに対して考えてしまった。

 

裁判傍聴で、知らなくてもいいことを知ったり、心配事が増えることもあるが、知識の引き出しが増えることは悪くないだろう。

 

 

普段カギ屋についてあまり考えたことがなかったので、