罪名「詐欺」の裁判を傍聴すると一定程度「投資詐欺」の内容に当たる。
今回傍聴した裁判も投資詐欺だった。被害者の一人が証言したが、何だかスッキリしない。
被告にお金を渡して一部しかお金が戻っていないのに、様子が被害者っぽくないのだ。
被害者証言は、被告がどれほどひどいのかを裁判官にアピールする機会でもあるので、本来は被害者の悲痛な叫びになる。
ただ、証人は「被告をそれほど恨んでいない」と証言したり、証言内容もどこか被告をかばっているような内容だったり。
そもそも証人がさらに投資者として友人を紹介しており、証人に紹介料をもらっていたようで、証人も色々と明らかになると困ることがあるのだろう。それ以外にも、証人は被告(男性)よりうんと年上の女性。
その女性はあまり男の人とは縁遠い雰囲気だが、紹介料をもらえるとはいえ、その男にそこまで協力的な行動をしてしまったのは、もしかしたら一度体の関係があったのではないかと思った。
確証がないけれど、被告はそこを利用したと考えると法廷で繰り広げられている輪郭がはっきりしてこないやり取りが少しくっきりしてきた。
ちなみに、投資詐欺の内容は、
・ポイントを電子マネーにする投資
・海老の投資
・豚肉の投資
だそう。
「台湾の海老を直接日本に輸入するのではなく、アメリカを経由することで高く売れるため、3ヶ月で1.5倍の金額になる」という説明だったそう。
そして最初は少しお金が振り込まれていたそう。
投資詐欺の傍聴も何度かあるが、パターンは結構似ている。
似ているところは、
・「〇ケ月で〇倍になる」と説明がある。
・少額ならと被害者が興味を示すと、何かと理由をつけて大きな金額を投資させるように仕向ける。
・最初は配当がある。
・ただし、その配当も「もっともうかるのでその配当も投資にまわす」といった説明で、だんだん支払いを先延ばししている。
・輸入・輸出・差額などのキーワードを使ってなんとなく儲かりそうなイメージを被害者にいだかせる。
こんなところ。
そんな話が入ってきたら、「あ!どこかで聞いたことのある話だ」とピンときてその話と相手を疑ってほしい。