cocoronotomoのブログ

傍聴した裁判から学んだ事、考えた事をまとめています

近親相姦の衝撃

殺人や傷害は、ニュースで耳にするので、そういう事件が身近に起こるかもしれない可能性があることは皆理解している。

 

強姦事件は一部を除いてニュースにならないし、近親相姦については私はニュースで聞いたことがない。

現実世界で起こるということに現実味を感じていなかった。

 

だが、今回傍聴したのは近親相姦。

近親相姦は、被害者が分かってしまうため、被告の名前すら全く出さずに裁判が進んでいく。もちろん、ニュースにならない。

 

被告は大学生の兄、被害者が中学生の妹。

妹が小学低学年から陰部や胸をさわり、少なくとも高学年から姦淫していた。

 

「親にも妹の胸をさわる、陰部をさわる行為についてやめるように言われていた」と供述していたので、親も気付いている話なのだ。

 

近親相姦が実際に起きていることにも衝撃だが、兆候に気付きながら日常を過ごしていた両親の方が気になった。

被害者を守るよりも、事を荒立てたくない、被告である長男を守りたい背景や事情とは何だったのか・・・。

 

裁判ではこういった真相までなかなか議論されず今回も傍聴で得た情報から推測するしかないが、この家庭はそれほど裕福ではない中で、多少無理をして大学に入れた長男は自慢の息子だったのだろう。

息子の悪事に気付きながら、目をつぶった両親。

 

近親相姦の被害者は、事件そのものも大変な苦痛であることはもちろん、一番助けてほしい存在が助けてくれない何重の苦しみを味わうことになる。

閉じられた世界で継続的に起こる最悪の事件である近親相姦、こういった事件が実際に起きていることをしっかりと覚えておこう。